全国各地の注目大学をライターが直接取材。学長の生の声を通して各大学の素顔と魅力をお伝えします。
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人と人との交流を軸に育む「医療×人間性」
‶世界が知っている〟大学の次代医学教育とは
(週刊文春 2020年7/2号 掲載)
友田 幸一 学長
創立92年を数える関西医科大学は、これまで総数8367名の卒業生を輩出し、医学・医療界で多くのOB・OGがリーダーとして活躍する名門医科大学だ。同学は2年前に看護学部看護学科と大学院看護学研究科を設置。医学部と協同しての医療人の育成を目指し、単科大学から医療系複合大学へと変貌を遂げた。
「現代の看護界では、技術的・知識的な多様性が必要とされています。こうした社会ニーズに対して医療・介護・福祉へとシームレスに領域を広げ、保健師・助産師も含めた高度な看護学教育を4年制で提供するために設立しました」
と友田幸一学長は話す。同学の看護学部が他の大学と大きく異なるのは、入学して間もなく地域実習を行い、住民との接点を作ることに主眼を置く点だ。看護学の知識がない状態で実情を体感し、学びに生かすカリキュラムを組んでいる。
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